ボディビルダーであり、医学的アプローチで体づくりをする植倉の指導を受けている小渕は、「仕事の能率が上がった」と語る。ふたりはどのように体と向き合い、結果を出してきたのか?
体を鍛える理由
植倉弘智(NU CLINIC CEO、医師):医大生時代、デスメタルのバンドマンだったのにメタボ体型で、成功体験もなく、成績も振るわない。そんなコンプレックスを払拭したくて、体を鍛え始めました。医学的見地から戦略を立て、体づくりを実践したところ、ボディビルの大会で入賞するまでに。そのころには自信がついただけでなく、頭もよく回るようになり、最下位だった成績も上位20%に急上昇。その経験が、今の僕を支えています。体調管理は「運動」「栄養」「休息」「メンテナンス」の4つの要素に分解されますが、その最適解は個人差が大きく、万人に共通する正解はありません。そこで、健康予防医学を進化させ、パーソナライズしながら健康と美と不老長寿をサポートできる完全紹介制のNU CLINICを今年立ち上げました。
小渕さんと出会ったのは勤務医時代。超ストイックで、自分を客観視できるメタ認知力が優れているので、個人データに基づいた体調管理プランを提案し、正しいトレーニング方法を指導したところ、すぐに効果が出てきました。
ボディメイクはビジネスと似ています。正しい戦略や実行、結果を出すためには日々PDCAを回す必要もある。現在は、研究やデータ収集を重ね、多くの方に不老長寿のインフラとして活用いただけるプラットフォームも構築中です。