使用済みEV電池の大幅増加に備えるリサイクル企業レッドウッドが専用サイト開設

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2024年には、25万台ものEVが老朽化して解体やリサイクルされる。その数は2023年に比べて30%も多い。そんな中、米国でEVバッテリーリサイクル業界のリーダーを目指すRedwood Materials(レッドウッド・マテリアルズ)は、オペレーションを強化している。
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テスラの共同創業者であるJ.B,ストローベルが設立したレッドウッドは、使用済みの電気自動車(EV)バッテリーのリサイクルを手がけている。同社によると、2024年には老朽化したテスラ・モデルSや日産リーフ、トヨタ・プリウス、プリウス・プラグイン、その他のハイブリッド車が合計25万台も解体工場に運ばれ、その台数は年々増加する見込みだという。今年の実績は、15万~20万台になると予想されている。

レッドウッドは、可能な限り多くのバッテリーを回収するため、自動車解体業者にオファーをすばやく提供し、運搬用トラックを手配するためのウェブポータルを立ち上げた。

「2012年から2014年に起きたEVブームの影響で、来年はEV廃車の最初の波が到来する。このことはEV全体にいえることだが、プリウスを中心とするハイブリッド車やプラグインの台数も大きく増えると思われる。EVの普及台数は年々増加しており、バッテリーの経年劣化や自動車保有台数の推移などのデータ分析を用いて、特定の期間に何台のEVが廃車になるか予測することができる」とレッドウッドでチーフ・コマーシャル・オフィサーを務めるカル・ランクトンは話す。
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EVやハイブリッド車のバッテリーに含まれるニッケルやコバルト、リチウム、銅などの希少金属を回収し、新しいセル用の正極材や負極材を製造するレッドウッド・マテリアルズにとって、こうしたトレンドは朗報だ。

同社は、これまで電子機器廃棄物処理業者やバッテリー工場のほか、トヨタやフォード、ボルボ、フォルクスワーゲンなどの自動車会社から使用済みバッテリーを回収していたが、解体業者は新たな回収ソースとなる。同社は、これまでに20億ドルを調達しているほか、ネバダ工場とサウスカロライナ州チャールストン近郊に建設中の新工場でリサイクルと部品生産を拡大するため、連邦政府から20億ドル(約3000億円)の融資を受けた。
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編集=上田裕資

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