転用された部隊には、明らかに第47旅団唯一の戦車中隊も含まれていた。この中隊の使用可能なレオパルト2A6は、先週以前の段階ではたぶん18両だっただろう。
現在は17両になった。レオパルト2A6などの戦車を必死に保持しようとしている疲弊した旅団を投入するほど、ウクライナ軍指導部がアウジーイウカをめぐる状況に懸念を募らせているのは明らかだ。
第47旅団がレオパルト2A6を失ったのは、ウクライナ東部の別の防御区域で戦っていた第21独立機械化旅団がStrv 122を失ったのと同じころだ。Strv 122が撃破されたのはこれが初めてかもしれない。また、南部では第47旅団と入れ替わった第33独立機械化旅団が、40両のレオパルト2A4のうち7両目か8両目を失った。
ウクライナ側の戦車損失は、大半が地雷攻撃、爆薬を積んだドローン(無人機)のトップダウン攻撃、あるいはその両方によるものとなっている。少なくとも1両(Strv 122)は対戦車誘導弾によってやられている。直近のレオパルト2A6の損失は、機械的な故障が原因になった可能性がある。
痛ましいことに、第47旅団は、脱出したレオパルト2A6の乗員を連れ戻すために送ったM2まで失ったもようだ。
ロシア軍はウクライナ軍の車両、なかでも戦車をとくにドローンで仕留めるのがうまくなっている。ウクライナ軍がそれにも増してロシア軍の車両を破壊するのがうまくなっているのは、多少の慰めにはなるかもしれない。
確かに、ウクライナ側はここ数週間でレオパルト十数両、T-64やT-72両戦車を計20〜30数両失った。それに対して、ロシア側はアウジーイウカを攻略しようとして失ったT-62、T-64、T-72、T-80、T-90各戦車は合計で数百両にのぼる可能性がある。
ウクライナ側は、24時間でロシア軍の戦車55両を破壊したとも主張している。
(forbes.com 原文)