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2023.11.01 17:00

なぜアップルは先の発表会動画を「iPhoneで撮影」したと強調するのか

いずれも、もっともなコメントではあるが、どれも本質を見逃していると思う。言い回し、キャンペーン、雰囲気は、映像業界にこれまでのカメラの代わりにiPhone 15 Proと15 Pro Maxを売り込むためのものではない(ただし、制作の中心では、iPhone 15 Proのレンズ、センサー、画像処理が使用されていることは認識されるべきだが)。このキャンペーンの目的は、iPhoneを手にして何かをしたいと思っている人に「夢を売る」ことだ。

iPhoneで撮影されるティム・クック(画像:APPLE)iPhoneで撮影されるティム・クック(APPLE)

それは、家で基調講演を見ている人に、自分の携帯電話でも同じことができると信じさせることだ。それは、みんなに外に出て、自分自身のローンチビデオを撮影してみることを奨励することだ。それは、機材のコストによって設けられた壁を引き下げ、皆にそれを実現できるという自信を与えることだ。

そうして撮影した結果は、Apple TVで放送される人気ドラマ『Crime Scene Confidential』の最新エピソードに匹敵するものになるだろうか? おそらく無理だろう。だがそれは、次の世代の映画製作者たちに、彼らのスマートフォンでアイデアを試させ、必要なスキルやビジョンを築き上げることを奨励する創造のきっかけとなるだろうか?

それは間違いない。

「iPhoneで撮影」は今日のクリエイターのためのものではなく、明日のクリエイターのためのものなのだ。

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forbes.com 原文

翻訳=酒匂寛

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