競合のワークデイは時価総額500億ドル以上
エンプロイメント社は、新たな資金を海外展開に充当する予定だ。現在、オーストラリア、マレーシア、ニュージーランド、シンガポール、英国で事業を展開しており、オーストラリアで先月リリースした人工知能(AI)搭載の採用ソリューション「SmartMatch」を他の市場でも展開したいと考えている。同社は、時価総額546億ドルを誇るワークデイや、世界で3万社にサービスを提供するBambooHRなど、大手HRテック企業との激しい競争にさらされている。またアジア各地では、HRテックのスタートアップが地元市場をターゲットにサービスを展開している。
例えば、フィリピン・マニラに本社を置くSprout Solutionsは今年、フォーブスの「アジアの注目すべき企業100社」に選出されており、4月にはCercano Venturesが主導したシリーズBラウンドで1070万ドルを調達した。
ボストンコンサルティンググループが2022年に行った調査によると、2021年のHRテック領域へのVC投資額は120億ドルを超えたという。その主な要因としては、コロナ禍での労働環境の変化やギグ・エコノミーの台頭などが挙げられる。しかし、最近ではAIや気候テックなどの分野を除いてVC投資は世界的に低迷しており、HRテックへの投資も冷え込んでいる。
(forbes.com 原文)