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2023.10.27 08:00

アップルの新ヘッドセット「Vision Pro」はメンタルヘルスケアに対応か

派手な宣伝にもかかわらず、アップルは「生産が困難」であることを理由に2024年のVision Proの生産台数見通しを下方修正し、初年度のヘッドセットの販売台数は40万台を下回る見込みであると報じられている(これはアップルおよびアップルがヘッドセットの組み立てを委託した中国メーカーLuxshareの関係者の話として、7月に Financial Timesで報道された)。以前アップルは、2007年にアップルが発売した第1世代iPhoneの170万台と比較しつつ、初年度のVision Proの販売台数を100万台と見積もっていた。

6月にアップルのティム・クックCEOは、この拡張現実ヘッドセットを発表し、拡張現実を「深遠なテクノロジー」と呼んだ上で「何年もかけて実現したものをお披露目する日です」と語った。スキーのゴーグルのようなこのデバイスには、複数のカメラとセンサーが搭載され、ヘッドセット内には2つのスクリーンがある。アップルはこの技術を「空間コンピューティング」と呼んでいる。

Vision Proは、フェイスブックとインスタグラムの親会社であるメタがリリースしたQuest 3(クエスト3)ヘッドセット、マイクロソフトのHoloLens(ホロレンズ)、グーグルが来年リリースを予定しているProject Iris(プロジェクトアイリス)などのAR/VRヘッドセットなどのリリースに続くものだ。

ブルームバーグが7月に報じたところによると、アップルはVision Proの展開を、店舗での予約制で開始する計画で、そこで顧客はフィッティングを受け、ヘッドセットの正しい使い方を教わることになる。ニューヨークやロサンゼルスなどの大都市圏では、来年早々から展開が始まるといわれている。アップルはVision Proをより身近なものにしようと、ヘッドセットの廉価モデルも開発しているようだ。

米国疾病予防管理センター(CDC)によれば。米国の成人および13〜18歳の青少年のうち、5人に1人が精神疾患に悩んでいる。そして米国の成人のうち約25人に1人が、双極性障害、大うつ病、統合失調症などの深刻な精神疾患に苦しんでいるのだ。

forbes.com 原文

翻訳=酒匂寛

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