6月にアップルのティム・クックCEOは、この拡張現実ヘッドセットを発表し、拡張現実を「深遠なテクノロジー」と呼んだ上で「何年もかけて実現したものをお披露目する日です」と語った。スキーのゴーグルのようなこのデバイスには、複数のカメラとセンサーが搭載され、ヘッドセット内には2つのスクリーンがある。アップルはこの技術を「空間コンピューティング」と呼んでいる。
Vision Proは、フェイスブックとインスタグラムの親会社であるメタがリリースしたQuest 3(クエスト3)ヘッドセット、マイクロソフトのHoloLens(ホロレンズ)、グーグルが来年リリースを予定しているProject Iris(プロジェクトアイリス)などのAR/VRヘッドセットなどのリリースに続くものだ。
ブルームバーグが7月に報じたところによると、アップルはVision Proの展開を、店舗での予約制で開始する計画で、そこで顧客はフィッティングを受け、ヘッドセットの正しい使い方を教わることになる。ニューヨークやロサンゼルスなどの大都市圏では、来年早々から展開が始まるといわれている。アップルはVision Proをより身近なものにしようと、ヘッドセットの廉価モデルも開発しているようだ。
米国疾病予防管理センター(CDC)によれば。米国の成人および13〜18歳の青少年のうち、5人に1人が精神疾患に悩んでいる。そして米国の成人のうち約25人に1人が、双極性障害、大うつ病、統合失調症などの深刻な精神疾患に苦しんでいるのだ。
(forbes.com 原文)