岡崎竜城スイミングクラブとその子会社パワーストロークは、10月3日、マドラス大学体育学部の学生42人に「陸でもできる水難訓練」を実施した。これは、パワーストロークが提供しているサービスのひとつ。泳げない人をいきなりプールに入れて訓練するのは危険過ぎるという考えから、水に入らなくても命を守る取り組みができるようにと開発されたプログラムだ。
講座の内容は、「溺死のメカニズムについて」、「自分が溺れそうになったときの対処法」、「溺れている人を見つけたときの対応法」の3つ。学生たちは、海、川、洪水で異なる対応法や、ハザードマップの活用についても学んだ。
チェンマイは2015年に「100年に1度」という大豪雨に見舞われ、国際空港も冠水する事態となり、5万人が避難し、269人が犠牲になった。以前にも幾度となく洪水に見舞われていることから、水難事故への備えが望まれている。体育学部長のマハデヴァン教授は「大学として対策を考えてこなかったというのは、改めて考えると不自然だと思う」と話し、「マドラス大学のメインキャンパスはビーチに面しており、立地的にもほかの大学よりも危機感を持つべきだと思う。体育学部から、イベントを通じてその重要性を発信できたことが嬉しい」と感想を述べた。
受講した学生たちは、「泳げなくてもできることはあると今回教わりました」、「先生が、溺れないための一番の対策は泳ぎを覚えることだと言っていました。水泳のレッスンに通ってみようと思いました」など多くの気づきがあったようだ。パワーストロークは今回の講座をとおして、「泳げる、泳げないだけでなく、災害時のアクションを常日ごろからイメージすることによって、致死率は圧倒的に改善できる」との実感を得たということだ。
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