たとえば観光地に掲示されているQRコードをスマートフォンで読み込むと、画面に映し出される目の前の光景の中にガイドが登場して説明をしてくれる。飲食店では店員の映像が画面に現れて案内をしてくれる。そんなARガイドを簡単に作って提供できるサービス「デテクル」がリリースされた。
デテクルは、エンターテインメント向けのコンテンツやシステムを開発するMuuMu(ムーム)が運営するサービス。AR(拡張現実)技術を使い、いろいろな場所に等身大の人間が現れて案内をするというものだ。名刺にデテクルのQRコードを付けて、スマホで読み込むと本人が名刺の上に現れ自己紹介する、なんていう使い方もできる。
サービスに加入すれば、専用アプリで撮影した人の動画をクラウドにアップロードするだけでQRコードを発行できるようになる。それを適当な場所に掲示するだけだ。AI字幕機能で多言語にも対応する。
デテクルは、佐賀県の吉野ヶ里遺跡で11月19日まで行われている発掘現場オープンエア・ミュージアム「ナゾホルよしのがり」に導入されている。発掘調査現場をそのまま屋外展示空間として一般公開するイベントだが、QRコードを読み取ると現場に調査員が現れて解説するということだ。「まるで目の前の現場で調査員が 直接自分に解説してくれているかのような満足度を感じていただけたのではないか」と佐賀県では期待を寄せている。
デテクルの利用料は月額4万円から。ベーシック、スタンダード、プロのプランがあり、それらに応じて年間再生数、1動画あたりの最大時間、コンテンツ数などに制限がある。別料金だがコンテンツの制作をデテクルに依頼することもできる。そのほか、アクセス分析、アンケート集計、外部サイトへのリンクなど、さまざまなサービスも利用できる。
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