Z世代が運営し、Z世代のための企画とマーケティングを行う、僕と私と株式会社は、関東在住の20歳から26歳の男女480人を対象に、今年のハロウィンの楽しみ方についてアンケート調査を実施した。ハロウィンを楽しむという人は全体の約3割。興味がないという人が3割。楽しむ派と興味なし派が半々という状況だ。
どこで楽しむかという問いには、渋谷や原宿などの繁華街、テーマパークという人たちがそれぞれ15パーセント程度で並んでいるが、4割を超える圧倒的多数が選んだハロウィン会場は「自宅」。Z世代は内向き、というわけではなく、コロナ感染者数が減らず、毎年ニュースになる繁華街での騒動を敬遠する傾向があると、僕と私と株式会社は分析している。
ハロウィンと言えば変装、コスプレだが、どうもこれも人気がない。コスプレは「絶対にしたくない」、「あまりしたくない」が合わせて8割ほどにのぼっている。コスプレを楽しむという人たちのなかでも、女性はメイド服を着たい人が1位(25.4パーセント)だったが、男性は「地味ハロウィン」が人気だった(25パーセント)。女性も2位は地味ハロウィンで、11.1パーセントとなっている。
地味ハロウィンとは、川崎のグラインドで草野球を見てるおじさんとか、地下鉄の駅で靴磨きの順番を待ってるサラリーマンとか、普通の人の日常を面白おかしく再現した、いわば宴会芸みたいなもの。これなら自宅で友だちや家族を楽しませるのにちょうどいいし、何より安全だ。
子どもたちが変装してお菓子をもらって歩くハロウィンはもちろん健在だが、大人向けのハロウィンの楽しみ方がいろいろ増えてきたようだ。渋谷の乱痴気騒ぎや韓国の梨泰院の事故などは行きすぎた感もあるが、自宅での地味ハロウィンは、みんなが気軽に楽しめる、ちょうどいいハロウィンの落とし所として定着するかもしれない。
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