通知をスマートにする「ライブアクティビティ」
スポーツの試合の結果、宅配便の配達状況などiOSのアプリがアクティブに更新する情報は通知機能から追跡できる。だが、一度に数多くの通知が続くと「通知センター」に大切な情報が埋もれてしまう。iPhoneのユーザーがもっと効率よくアプリの更新情報を追跡できるように、アップルがiOS 16.1から提供を始めた機能が「ライブアクティビティ」だ。筆者は初めて訪問する場所まで移動する際に「Yahoo!マップ」アプリのライブアクティビティをよく使う。先日、海外取材の際にはUberアプリで配車をリクエストしたところ、ドライバーが迎えに来るまでのマップ付きカウントダウンがライブアクティビティに表示されて頼もしかった。ユナイテッド航空アプリのライブアクティビティは搭乗ゲートの案内や移動にかかる時間などを更新しながら知らせてくれる。他の航空会社のアプリも採用してほしい。
ライブアクティビティの機能は、iPhone 15とiPhone 15 Plusにも拡大した「Dynamic Island(ダイナミックアイランド)」と相性が良い。ダイナミックアイランドは、フロントカメラやセンサーを搭載するディスプレイのパンチホール部分に設けられた表示スペースだ。
「ライブアクティビティの開発プロジェクトを起ち上げてから、アップルのハードウェアとソフトウェアのチームが理想に描くユーザー体験に向けていっしょにアプローチしてきた」という。フェデリギ氏はライブアクティビティとiPhoneのダイナミックアイランドもまた、アップルが得意とするハードウェアとソフトウェアのチーム連係による賜物なのだと胸を張る。
iPhoneの起動中は、ライブアクティビティの更新情報がダイナミックアイランドにも小さなアイコンなどを使って表示される。常時表示ディスプレイに対応するiPhone 14 Pro以降のiPhone Proシリーズであれば、ロック画面が暗くなった後も画面に触らずにライブアクティビティのアップデートが『ひと目で』見られる。