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2023.10.10 08:30

新iOSで「ひと目でたどり着く」機能進化、iPhoneのウィジェットが便利に

macOS Sonomaでは新しい連係機能により、ユーザーがiPhoneに入れているアプリのウィジェットが一部Macでも使えるようになった。対応するアプリをMacにインストールする手間も要らない。

最新のmacOS SonomaがiOSのウィジェットに対応。アプリをインストールせずにウィジェットだけ活用できる

最新のmacOS SonomaがiOSのウィジェットに対応。アプリをインストールせずにウィジェットだけ活用できる



「アップルが提供するWidgetKitフレームワークと、アプリの開発に必要なSwiftUIに対応するWidget APIにより、外部のデベロッパが価値あるウィジェットをつくりやすい環境も整えた」というフェデリギ氏。「ウィジェットに関わる新機能も加わったことで、外部デベロッパによる開発にも弾みが付いている」という。今後も活用したくなるウィジェットはさらに増えそうだ。

インタラクティブなウィジェットの起源はApple Watch

アップルにはすべてのデバイスやサービスに通じるユーザー体験のデザインを一手に任うチームがある。その責任者であるダイ氏にチームのミッションを聞いた。

「私たちのチームは洗練された親しみやすいヒューマンインターフェースデザインをアップルのすべてのデバイスとサービスに実装して、独自の価値を与える役割を求められています。ウィジェットはその好例です」

アップル ヒューマンインターフェースデザイン担当副社長のアラン・ダイ氏

アップル ヒューマンインターフェースデザイン担当副社長のアラン・ダイ氏

ダイ氏によると、iOS 17のインタラクティブなウィジェットはwatchOSの「コンプリケーション」から派生したものだという。Apple Watchのコンプリケーションはアプリの最新情報を文字盤上から「ひと目で見たり」、各アプリへのショートカットとしても役立つ機能だ。

「私たちの目標は、常時更新されるアプリの最新情報を『ひと目見られる』ユーザーインターフェースをiPhoneで実現することでした。iPhoneよりもディスプレイが小さく、情報表示のスペースが限られるApple Watchでコンプリケーションをデザインした経験がウィジェットを進化させることにもつながりました」(ダイ氏)

Apple Watchの文字盤に、アプリの更新情報やアプリへのショートカットとして機能する「コンプリケーション」が並べられる。その数や種類は文字盤によって異なっている

Apple Watchの文字盤に、アプリの更新情報やアプリへのショートカットとして機能する「コンプリケーション」が並べられる。その数や種類は文字盤によって異なっている ウィジェットをただ目立たせるのではなく、自然なユーザー体験につながるデザインを意識したとダイ氏が振り返る。外部デベロッパにウィジェットの開発環境を提供する際にも、デベロッパが自由に表現できる幅を担保しながら、ユーザーに一貫性のある体験を届けるためガイドラインを作り込んだ。「デベロッパが開発に集中できる環境を整えることもチームの役割」とダイ氏は語る。

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編集=安井克至

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