「アップルが提供するWidgetKitフレームワークと、アプリの開発に必要なSwiftUIに対応するWidget APIにより、外部のデベロッパが価値あるウィジェットをつくりやすい環境も整えた」というフェデリギ氏。「ウィジェットに関わる新機能も加わったことで、外部デベロッパによる開発にも弾みが付いている」という。今後も活用したくなるウィジェットはさらに増えそうだ。
インタラクティブなウィジェットの起源はApple Watch
アップルにはすべてのデバイスやサービスに通じるユーザー体験のデザインを一手に任うチームがある。その責任者であるダイ氏にチームのミッションを聞いた。「私たちのチームは洗練された親しみやすいヒューマンインターフェースデザインをアップルのすべてのデバイスとサービスに実装して、独自の価値を与える役割を求められています。ウィジェットはその好例です」
ダイ氏によると、iOS 17のインタラクティブなウィジェットはwatchOSの「コンプリケーション」から派生したものだという。Apple Watchのコンプリケーションはアプリの最新情報を文字盤上から「ひと目で見たり」、各アプリへのショートカットとしても役立つ機能だ。
「私たちの目標は、常時更新されるアプリの最新情報を『ひと目見られる』ユーザーインターフェースをiPhoneで実現することでした。iPhoneよりもディスプレイが小さく、情報表示のスペースが限られるApple Watchでコンプリケーションをデザインした経験がウィジェットを進化させることにもつながりました」(ダイ氏)