被害者は、人が運転するクルマにひき逃げされた後、隣の車線を走っていた自動運転車の前に投げ出された。車両はサンフランシスコで運営中の自動運転車会社2社のうちの1社であるCruise所有のものであったと警察はいう。
Cruiseの広報担当者はX(旧ツイッター)に投稿し、自動運転車は「急ブレーキをかけて衝撃を最小限にした」後、警察の要請に従い、クルマが女性の上に乗ったままの「状態を維持」したと説明した。
10月2日夜、女性は救急隊が油圧レスキューツールを使って車両を持ち上げ助け出した後、「多発外傷」のために病院に搬送されたとサンフランシスコ消防局は述べている。
衝突時、 自動運転車の先端部は、もう1台の車の先端部から車長の約半分の位置にあったとNBCが報じた。そしてCruiseは「初期の衝撃は強烈でした」とツイートした。
San Francisco Chronicleが入手した写真には、女性がCruiseの車の後輪車軸の下にはまっているところが写っている。事故当時、Cruiseの車両に乗客は乗っていなかった。
Cruiseは声明の中で、被害者には「心からお見舞い申し上げます」と述べ「現在、警察と協力して、原因となった運転者の特定を急いでいるところです」と語った。
警察は2日夜、これは自分たちの見る初めての自動運転車が関わった重傷事故だとABCの地元局に話した。事故の責任はまだ確定していない。サンフランシスコでは、ゼネラル・モーターズ傘下のCruiseとグーグル傘下のWaymoが、それぞれ自動運転車によるロボタクシーを運営しているが、Cruiseは8月、いくつかの比較的軽微な事故に関わったことを受け、市内の車両台数を50%削減することに同意した。