フェニックス(アリゾナ州)とオースチン(テキサス州)でも自動運転車事業を運営しているCruiseは、2020年12月にサンフランシスコでテスト運転を開始して以来、その安全性を繰り返し主張してきた。消防車と衝突事故を起こした後、Cruiseのサンフランシスコ・ゼネラルマネージャーのグレッグ・ディートリックは、同社の車両は、視界に入ったと「ほぼ同時に」消防車を認識し、サイレンには「周囲の雑音と聞き分けてすぐ」に気づくことができたと語っている。同氏はその交差点の視界が悪いことを非難し「人間にも自動運転車にとっても同様」に走行が困難な場所だと語った。Cruiseは初の安全性レポートを11月に公開し、同社の車は、トップダウン設計から路上走行データ、業界標準の衝突回避シナリオまで、頑強なテスト・シナリオに従って検査されていると話した。
自動運転車に関連する問題のほとんどは、怪我にはつながらない軽微なものだった。固まっていないコンクリートにはまって工事現場で立ち往生した車両もあれば、アウトサイドランズ・ミュージック&アーツフェスティバルで通信帯域の問題で、10台ほどの自動運転車が渋滞を引き起こしたこともある。垂れ下がった電線や霧など予想外の問題に遭遇し、システムが停止して動かなくなったという報告も複数ある。サンフランシスコ消防局は、今年1月から8月までの間に、自動運転車が原因の問題による事象を55件報告しているという。
活動家グループのSafe Street Rebelsは、自動運転車を路上から追放するために、妨害行動を開始した。グループのメンバーは、クルマのボンネットにトラフィックコーンを置いて、車両の動作を妨げている。人間の従業員がコーンを取り除くまで、クルマは走り出すことができない。
(forbes.com 原文)