ベネチア映画祭と提携で認知度向上へ
フーによると、Infinixはスマホを際立たせためにデザインとパッケージにも力を入れているという。確かに、同社が最近発表した2モデルは、実際の価格よりも高級感がある。通常、350ドル台の端末の背面は、シンプルな色のプラスチック素材であることが多いが、Zero 30は合成皮革レザーを用いており、グリーンとゴールドのカラースキームが特徴的だ。また、GT 10 Proの箱はスピーカー音を増幅させるアンプとしても使える。Infinixは、著名人やインフルエンサーと提携するための予算を増額し、認知度の向上にも努めている。ベネチアを発表イベントの会場に選んだのも、ベネチア映画祭とパートナーシップを結んだためだ。
Infinixの兄弟ブランドであるTecnoは最近、他の中国ブランドに先んじて折りたたみスマホを中国の国外でリリースした。フーによると、Infinixも折りたたみスマホの開発を検討しているが、Tecnoの二番煎じばかりでなく、独自の道を歩みたいと考えており、計画はまだ初期段階にあるという。
彼は、北米などの先進国への参入も視野に入れているが、まだしばらく先のことになるという。「先進国市場に参入するには、キャリアとのパートナーシップが非常に重要であり、それには時間を要する。当社は、現状ではEコマースでの販売を第一に考えている。Eコマースは、消費者のために価格を低く抑える最良の方法であるからだ」と、フーは語った。
(forbes.com 原文)