2. 実世界の変化は実世界で作られるが、例外もある
世界的な運動は見出しを飾るが、本物の変化の起源は、しばしば草の根運動の中にある。居心地の良い自宅でコーヒーを飲みながら、遠くの問題について投稿するのは快適で便利だ。しかし、考えてみてほしい。すぐそこの角を曲がったところには、リソース不足に悩む学校や、ゴミや放置によって汚されたかつて愛された公園があるかもしれない。すべての大義がSNSで称賛を得るわけではないが、それらは地域での日常生活を新しくするかもしれない。タウンホールミーティング(対話集会)に参加したり、地域の施設でボランティア活動をしたり、近隣の活動を支援しよう。身近な環境には変化を起こすチャンスが無数にある。影響を見て、感じて、体験できるところで変化を起こそう。
例外とはなにか? 実はオンライン活動にもメリットはある。2020年にCurrent Opinion in Psychologyに掲載された研究は、オンラインとオフラインの活動が連携して変化を起こした例を紹介してる。だから、たとえ自分が熱心になっていることがSNSで「クール」に見えなくても、投稿しよう。会話を続けていれば、似たような考えの人たちがあなたの行動を目に留めて、自分の周りで真似をするかもしれない。真の変化は実世界で起きることが多いが、バーチャル空間は会話を加速させるすばらしい場所だ。
結論
「woke」でいることに何の間違いもない。wokeを受け入れることは、意識の向上、共感、そして行動主義を擁護していることを意味する。情報が溢れるこの世界で決定的に重要なのは、事実とウソを見分け、単なるオンライン上の会話から具体的行動へと場所を変え、意味のある変化はすぐそばで始まることが多いと認識することだ。究極的に、本物の「wokeであること」とは、高められた意識を、実世界における行動可能で影響力の努力へと変換することだ。(forbes.com 原文)