この新チャートは、TikTok上の楽曲を追跡する初の公式チャートだ。
ビルボードによれば、TikTokで最も人気のある曲は、その曲を使った動画の数、再生回数、それらの動画に対するユーザーエンゲージメントの度合いを使って決定されるという。
ビルボードとTikTokは米国内のトレンド曲のみを追跡し、毎週米国時間木曜日の朝に最新のチャート数字を発表する。
記事執筆時点ではドージャ・キャットの『Paint the Town Red』とテイラー・スウィフトの『August』が第1回TikTokビルボードトップ50の2位と3位を占めている。
TikTokの人気は、数多くの新人アーティストと彼らの音楽が世に出る手助けをしてきた。『Supalonley』は、TikTokユーザーがこの曲に合わせてダンス動画を投稿したことで、2020年に大ブレイクした。これがきっかけとなり、同曲を歌うベニーはアリーナ公演チケットを完売させ、ピープルズ・チョイス・アワードで2020年の新人アーティストにノミネートされた。
またこのアプリの人気によって、複数の古い曲が再びメインストリームに引き戻された。ケイト・ブッシュの「神秘の丘(Running Up That Hill)」は、昨年TikTokで流行したことによって、オリジナルリリースから約37年後の2022年にビルボードのHot 100にランクインした。1970年にリリースされたエジソン・ライトハウスの 「恋のほのお(Love Grows ― Where My Rosemary Goes)」は、TikTokユーザーが動画で使い始めたことで、昨年ビルボードトップ200ソングに返り咲いている。
ビルボードは、TikTokで使用された楽曲を追跡するだけでなく、Hot Trending Songsチャートと呼ばれるチャートで、X(旧ツイッター)上で最も話題になった楽曲をランキングしている。記事執筆時点では、ポップスターのオリビア・ロドリゴの曲がチャートのトップ3を占めている。以前には、ビルボードはMySpaceの人気曲も追跡していた。
(forbes.com 原文)