動画に登場するのは、三菱電機、デンソーウェーブ、安川電機の産業用ロボットと、ユニバーサルロボットの協働型ロボット。協働型とは、人間といっしょに働くことを想定して開発されたロボットのこと。その協働型ロボットが針を持ち、三菱電機のロボットが糸を持っている。残りの2台はカメラ担当だ。この4台が1台のコンピューターに接続され、クルーボが制御している。
何がすごいって、それぞれを台車に乗せて、人が適当に配置したところから勝手に作業を始めている点だ。きっちりセッティングをしたわけではなく、プログラムどおりに動いているわけでもない。たとえば糸は柔らかいので垂れ下がったり、ロボットの動作で振動したりするが、クルーボはリアルタイムビジュアルフィードバック制御によって、その都度判断し、各ロボットに的確な指示を与えている。動画の後半では針の位置が変更されるが、それでもちゃんと対応している。
このように、さまざまなメーカーの異なるロボットが混在する作業環境でも、きわめて高度で精密な協働が可能になるという、ちょっと地味だけど、驚きのデモンストレーションだ。
プレスリリース