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2023.08.31 12:00

右肘損傷の大谷翔平、FA争奪戦はむしろ激化か 「5億ドル」も十分あり

Getty Images

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投打の二刀流という現実離れした「ユニコーン」のような選手で、今季も打者としても投手としてもトップクラスの成績を収めてきた大リーグ・エンゼルスの大谷翔平が、8月23日の登板中に右肘の内側側副靱帯(ないそくそくふくじんたい)を傷め、球界にショックが広がった。
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ここ最近では最もフリーエージェント(FA)になるのが待望されてきた選手である大谷は、数週間後にその権利を得る。これまで、次の契約額は大リーグ史上最高に膨らむとも予想されていたが、今回のけがは影響を与えるだろうか。結論を言えば、思われているほど大きな影響はないかもしれない。

もし大谷が肘の手術を受けることになった場合、来季はマウンドに立たないことになるのは確実だ。とはいえ、大谷は負傷後もチームとともに移動し、指名打者として先発出場を続けている。これこそ彼のユニコーンたるゆえんだ。

まず憂慮される点を伝えておこう。大谷は2018年にも右肘の内側側副靱帯を損傷している。現時点ではトミー・ジョン手術が必要なのかどうか不明だが、もし必要になれば、受けるのは2回目になる。投手がトミー・ジョン手術を2回受けるのは珍しくなくなってきているものの、大谷が手術後どう復帰するのか、そしておそらく耐久力などをめぐっても問題がもち上がるに違いない。

今季も投打で活躍

故障のない状態の大谷は、打者としても投手としてもずば抜けた存在であり、ベーブ・ルース以来、見たことのない地位にある。ルースの時代にはFA制度がなかったことなどを考えると、大谷と真に比べられるような選手は存在しない。
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大谷は米国時間29日現在、打者としては打率.307、44本塁打、出塁率.410、OPS(出塁率と長打率の合算)1.074、投手としては10勝5敗、167奪三振、被打率3.14といった成績をほこる。本塁打数やOPSは大リーグ全体でトップ、規定投球回は割り込んだものの被打率も大リーグトップだった。チームへの貢献度を示すWARはダントツで大リーグ1位だ。
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翻訳・編集=江戸伸禎

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