「お坊さんオンライン個別相談」は、東日本大震災を機に仏教の知恵で人々を励まそうとウェブプロデューサーの堀下剛司氏と浄土宗僧侶の井上広法が創設した相談サイト「hasunoha」のサービスのひとつ。250人の登録僧侶から好きな人を選んで、匿名非公開で相談ができる。
心理カウンセリングや占いなどと違うのは「救い」だとhasunohaは話す。相談内容は、過去の後悔、人やペットとの離別、障害との向き合い方など多岐にわたるが、そうした苦しみを、解決策を提示して解消しようとするのではなく、苦を受け入れ「苦でなくす」のが仏教的なアプローチだ。そうした気づきを与えてくれるのが、仏教の智恵だ。
「強いつもりでやってきましたが、弱さに気づき、そしてその弱さに気づいたら、決して一人では乗り越えてきていなかったことに気付かされました」
「罪を背負いながら、償いとしてできることをしていくこと。今いただいている家族という幸せを手放さずに償いながらも家族の愛と共に生きていくこと。死んでしまうのではなく、生きていくことを続けようと思えました」など、利用者の感想からは、自らの気づきによって救われた様子がうかがえる。
AIは一生懸命に答えを提示してくれるが、気持ちに寄り添ってはくれない。やはり古くから伝わる仏の教えが救いになる。とは言え、全国のお坊さんに気軽に相談ができるのはインターネットがあればこそ。テクノロジーといにしえの智恵の、ちょうどいいコラボだ。救いに導いてくれる人がネットでつながっていると思うと、心強い。
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