SBIいきいき少額短期保険が持ち家に住んでいる全国20歳以上を対象に地震や防災に関するアンケートを行い、その結果が公表されている。
それによると、もっとも不安に感じていることとしては、やはり「地震・津波」がトップで52.6%。「豪雨・洪水、がけ崩れ、地滑り、土石流」が37.8%、「暴風、竜巻」が30.8%と続いている。一方「感染症」は前年から一気に減ったが、「特にない」が年々増え続けているというは近年増える災害事情を考えると気になるところだ。
「大地震が発生した場合、自宅が倒壊や損傷などの大きな被害を受けると思うか」との問いには、62.5%の人が受けると思うと回答。その理由としては、築年数が経過しているからがもっとも多く、耐震・免震性能が十分ではないという人がそれに続く。
「大地震が発せいした場合、避難を考えるタイミングはいつか」との問いには、「建物が被害を受けたら」が48.5%と最多だが、「インフラが止まったら」が44.3%と僅差で続く。ただ「自治体から避難を促されたら」は31.7%、「テレビ、ラジオなどで避難を促されたら」は24.4%と、避難指示が出されても自宅が無事なら避難しなくても大丈夫と考える傾向にあるようだ。
「家庭で行なっている地震・防災対策」は、非常食や避難グッズ、家具の転倒・落下防止などの対策をしているが7割を超えたが、逆に「何もしていない」が年々減ってはいるものの、まだ4人に1人もいる。
また「自宅が地震で被災した際の再建費用について」は、地震保険が45.6%でもっとも高く、続いて「特に何もしていない」が34.4%という結果だった。火災保険は住宅ローンで強制的に加入されるが、地震保険は任意。それでいて半数近く入っているのは、防災に対して意識が高いと感じた。
住んでいる地域や場所によって意識の差はあるものの、やはり東日本大震災をはじめとした災害の映像を見ると、何かしら対策をしなければという意識は高まる。ただ何年も何も起こらないと、その意識はだんだん薄れてしまいがちだ。災害は忘れた頃にやってくるということを肝に銘じて防災対策に望みたい。
出典:SBIいきいき少額短期保険「“地震・防災”に関するアンケート調査」より