最大の変更点と言えるのは、画面下部の新たなスイッチで、スチルカメラとビデオカメラのアイコンを選択することで「写真モード」と「ビデオモード」をすばやく切り替え可能になる点だ。この変更により、静止画の撮影に使われている「カメラモード」という紛らわしいモードが廃止される。静止画撮影と動画撮影を切り替える際のモードは「写真」と「ビデオ」に明確に区別される。
さらに、フロントカメラとリアカメラを切り替えるボタンと、ギャラリーのプレビューに入るボタンの位置が入れ替わり、ギャラリーのボタンは、従来の右側ではなく左側に表示されるようになる。この変更に関しては、恐らく他の多くのメーカーのスマートフォンと同じ仕様にするためのものと考えられる。
カメラの設定メニューは、画面の上から下にスワイプするのではなく、下から上にスワイプすることでアクセス可能になる。また、設定ボタンも画面下部に移動する。このように画面下部にコントロールを移動させることで、特に自撮りの際などに親指での操作が楽になるはずだ。しかしながら残念なことに、設定メニュー自体は、上にスワイプしてアクティブにした後は、指が届きにくなったとAndroid Authorityは述べている。
「長時間露光」と「アクションパン」も、それぞれ別の項目として表示されることになる。これまでは「モーション」の配下に置かれ、あまり目立たなかったこれらの機能も、より多く利用されることになりそうだ。また、従来は「動画の手ぶれ補正」の配下にあった「シネマティック撮影」も、独自の項目としてメインオプションに表示される
慣れ親しんだインターフェースの変更は、一部の人々を混乱させるかもしれないが、筆者は今回のアップデートは理に適ったもので、使い勝手を向上させると考えている。グーグルは、Pixel 8シリーズの立ち上げを最適なタイミングで行い、新たな機能を導入しようとしている。
(forbes.com 原文)