アニコム先進医療研究所、麻布大学、東京工科大学、日本ペットフードの共同研究チームは、すでにPHBが腸内細菌によって分解され抗大腸炎作用を示すことを報告していたが、今回、PHBが分解されることで腸内に持続的に3-ヒドロキシ酪酸が放出されることを発見した。
酪酸は腸内細菌叢を整えて肥満を予防し免疫力を高め、健康長寿に導くと言われている腸活のスター的存在。研究チームは、PHBを混ぜた餌を肥満マウスに与えたところ、なんと皮下脂肪が減り、血中の中性脂肪とコレストロールの数値が下がることを確認した。さらに、肝臓の脂肪代謝の改善、酸化ストレスの抑制も観測された。
研究チームは、「PHBは肥満に関連する腸内細菌の変化を調整し、脂質異常症を効果的に抑制することから、肥満関連疾患の治療に用いるサプリメントとしての可能性」が示唆されたと話している。いよいよ夢の「痩せ薬」が実現するのだろうか。
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