人工知能関連ソフトウェアの開発などを行うアルテアエンジニアリングは、日本、アメリカ、イギリス、イタリア、インド、韓国、スペイン、ドイツ、中国、フランスの10カ国を対象にAI導入の実態調査を行った。各国のデータサイエンス、機械学習、金融分析などを行うエンジニア1027人と、経営幹部1010人の計2037人がアンケートに応じている。それによると、1年以内に大規模なプロジェクトにAIを導入する予定があるかとの質問で、6カ月以内と答えた割合は中国がトップで65パーセント、インドが57パーセント、韓国も29パーセントと意欲的なのに対して、日本は18パーセントと最下位(平均は35.9パーセント)。逆に「これからも行う気がない」は22パーセントで、こちらはダントツトップだった。
また、自社のAIを使ったDX推進のためのアプローチをどう評価するかとの質問では、日本は「率先してる」が平均よりやや低い程度で健闘しているものの、そもそも「AIを使う必要がない」と言い切った人の割合が11パーセントと、これまたダントツトップとなってしまった。他国はみな1桁台前半で、中国は0パーセント。
AIは不必要と言い切った割合が極端に多かったことから、日本企業は「DXやAIの重要性に気がついていない」とアルテアエンジニアリングは解説している。「他企業に遅れをとっている」と考えている割合は、日本は16パーセントと他国と大差ないのだが、そう自覚して前向きに頑張ろうとしているのか、ただ無知なだけなのか、この数字だけではわからない。
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