これは、国際標準に認証された、脳の健康状態を示す指標「BHQ」の提唱者でありその社会実装を目指す非営利法人ブレインインパクトとパナソニックが共同で開発したもの。BHQはMRI画像からわかる数値なのだが、そこに人の表情や感情との相関関係を見出し、表情の映像からBHQを推定するアルゴリズムを開発した。画面に向かって表情を作るだけで、わずか1分ほどで評価が示される。
パナソニックはこれを、セントラルウェルネスクラブ24 葛西に1週間ほど設置して会員94人に使ってもらったところ、9割の人が「脳の健康の可視化が運動意欲の向上につながる」と感じ、8割の人が継続して使いたいと答えた。とくに高齢者は「BHQ値に影響を受け、行動を変える可能性が示唆されている」とのことだ。
自分の脳の状態は自分ではわかりにくいもの。こんな手軽な診断方法で脳の健康を自己管理できるようになれば、脳と心の社会的問題にも対応できそうだ。パナソニックは、このシステムをスマホアプリで簡単に使えるようにするなど、商用化を検討すると話している。
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