アップルにはじまり、オラクル、シスコ、ヤフー、グーグルは、「セコイアの子どもたち」と呼ばれる。世界に名だたるグローバル企業を無名時代から支え、投資してきたのが、世界最大級のベンチャー投資会社「セコイア・キャピタル」だ。知られざる全貌に肉薄する本邦初のレポート。
「勝ちたい」。スタートアップに最も重要な事業にかける熱意と野心をこれほどまでに鋭い目で発掘し続けてきたベンチャーキャピタルがあるだろうか。たった1%の投資可能性を求め、第二のイーロン・マスクやマーク・ザッカーバーグを夢見る若者がセコイアのオフィスを訪ねる。血気盛んで決断力があり、世界を変えようとする者たちの支援に積極的という創業から変わらぬ社風を貫く彼らが、シリコンバレーというゆりかごで大きく育てた超有名ベンチャーの数々。そんな百戦錬磨のイメージの陰にある、歴史的な黒星とは。移民の集団という特異性を生かし、文字通りグローバルな環境で勝ち残ってきたセコイア・キャピタルの成功と失敗から学ぶ成長戦略物語。