ごく稀に、4つの地球型惑星が揃って輝くことがあり、今週まさにそれが起きる。小さくて動きの速い水星が、火星と金星のデュオに仲間入りする。
日本時間2023年7月20日木曜日頃から、日の入り後の空で水星が見られるようになり、その後、毎晩現れて金星、火星とともに輝く。
西北西を、できれば地平線の空が開けた場所から見る必要がある。水星を見つけるには双眼鏡があった方がよい。
4つ目の地球型惑星を見るには、もちろん、自分の周辺を見回すだけでOKだ。
しかし、4つの惑星を同時に見られるチャンスは長く続かない。なぜなら、もうしばらくすると金星が太陽の光の中に沈み視界から消えてしまうからだ。火星も同様であり、水星は来週前半をすぎるといなくなる。
それでは、5夜にわたって何が見えるかを以下に紹介する。
7月20日木曜日:三日月が金星、水星、火星に接近。画像は東京から見た景色、以下同様(Stellarium)
7月20日木曜日:水星が金星、火星、月と合流
水星は輝面比6%の三日月の右下にある。明るい金星と火星の間にはしし座の恒星レグルスも見える。7月21日金曜日:三日月と火星が接近(Stellarium)
7月21日金曜日:水星が昇り、金星が沈み、月が火星に近づく
今夜西を見ると、水星が夜空のやや高い位置に、金星がやや低い位置にあり、輝面比12%になった三日月が火星のそばに見える。7月22日土曜日:三日月が惑星たちと整列(Stellarium)
7月22日土曜日:水星が昇り、火星と金星が三日月と整列
今夜は火星と金星が輝面比18%の三日月と整列する美しい光景が見られる。金星の右下、地平線近くには、水星が短期間の登場の中では最も高い位置にある。7月23日日曜日:ピークを迎えた水星と消えつつある金星(Stellarium)
7月23日日曜日:水星のピークと消えゆく金星
今夜は少し早めに外へ出て、やや明るい空で惑星たちを探すとよい。なぜなら、金星が姿を消す寸前だから。7月24日日曜日:内太陽系観測の最終案内(Stellarium)
7月24日月曜日:3つの岩石質惑星観測の最終案内
地球以外の3つの岩石質惑星を夜空で一度に見る最後のチャンスだ。金星は視界から消えていき、夜明け前にしか見られなくなる。水星は金星に少し近づいてまだ見えるはずで、上には火星がある。(forbes.com 原文)