そこで、この画像をVectorizer.aiという無料のオンラインサービスで本物のベクターグラフィックスに変換する。このサービスはベータ版の間は無料だそうなので、早めに試しておこう。アドビの IllustratorなどでPNGやJPGをベクターに変換する方法もあるが、今回は説明を省く。
車の画像をVectorizer.aiにアップロードすると、ベクター化された画像のプレビューが表示される。以下の画像で、左が通常のPNG画像の拡大、右がベクターグラフィックスの拡大だ。ベクターのほうが鮮明なのがわかる。
ベクトル化された結果(右)は拡大してもぼやけない(編集部)
PNG画像を拡大し始めると、グラフィックがピクセル化されぼやけているのがわかるが、右側のベクターグラフィック(SVG)は完全にシャープでクリアなままだ。
画像の印刷
Vectorizer.aiからSVG画像をダウンロードしたら、もう一度PDFに変換し、好きなサイズで印刷することができる。印刷は家庭用プリンターでもいいし、A3、A2、あるいはそれ以上のサイズで印刷できる専門店でもいい。Cloud Convert(クラウドコンバート)のような無料のオンラインサービスを使ってSVGベクターグラフィックをPDFに変換することができるが、最終結果のサイズや品質を制御することはできない。それはおそらくA4やA3で印刷するには十分な品質だろうが、より大きなサイズの印刷を望む場合は専門のソフトウェアが必要になるだろう。
Adobe Illustratorが使えるなら、より良い結果が得られる。IllustratorでSVGファイルを開き、上部メニューから「ファイル」>「名前を付けて保存」をクリックする。次の画面で保存形式としてPDFを選択し、保存ボタンをクリックすると、別のダイアログが表示されるので、そこからプリセットの中の「高品質印刷」を選択する。
ここで「PDFを保存」をクリックすれば、どんなサイズでも印刷できるすばらしい高品質のPDFが完成するはずだ。
(forbes.com 原文)