東芝データは、東芝テックが開発した「スマートレシート」によって加盟店の購買統計データを元に納豆の消費について調査。地域ごとに集計した結果を公開しています。
まず、来店客1人あたりの年間購入数でもっとも高い地域は甲信越の27.6点、2位が東北の26.7点、3位が北海道の26.6点でした。逆にもっとも低かったのが近畿で14.2点となっています。
また、購入率(1年間に1度でも納豆を購入した人の割合)では国産大豆の収穫量がもっとも多い北海道で93.6%。続いて東北(91.4%)、甲信越(89.5%)で、もっとも低いのが近畿(74.7%)となっています。納豆購入者1人あたりの年間購入点数で見ても、甲信越が30.8点で、東北(29.2点)、北海道(28.4%)と続き、最下位はやはり近畿の19.0点でした。
近畿がめちゃくちゃ低いというわけではないのですが、日本全体で見るとまだまだ納豆の消費は低い傾向にあるようです。
一方、地域別売上数量ランキングを見てみると、全国的にタカノフーズとミツカンの勢力争いという傾向が見られます。よく食べられている地域では、小粒系が好まれており、味付けや食べやすいパッケージなど、こだわりのある商品が強いようです。対象商品にプライベートブランドが含まれていないのと、スマートレシートが導入されている店舗での集計のため、多少の偏りはあるかもしれませんが、人気商品の目安にはなるでしょう。
納豆と言うと、筆者は水戸納豆が有名な茨城県を連想しますが、ここ数年消費量ランキングで1位から遠ざかっており、その影響もあるのか、はたまたほかの都県が足を引っ張ったのか、関東の年間購入数がかなり低いことにビックリ。九州にも負けているところを見ると、関東では食生活が若干変わってきたのかもしれません。みなさんの地域では納豆を食べていますか?
出典:東芝データ「納豆の地域別購買動向調査」より