AlbaLinkが運営する「訳あり物件買取プロ」が実家のある男女を対象に「物が多い実家の片付け」について調査を行っています。
まず、実家に物が多いと感じているかとの問に対し、「とても多い」「まぁ多い」と回答した人は76%に上りました。数十年住んでいれば、どうしてもそうなりますよね。その中には自分のものも含まれている可能性もあります。
では、そんな実家の「物を片付けたい、または親に片付けてほしい」と考えている人は「とても思う」「やや思う」を合わせて、71.8%もいました。筆者の場合は、実家のことより自分の家のほうがどうしよう状態なので、実家のことまで面倒見られない派ですが、意外と実家のことを気にしている人が多いことに驚きました。
なぜ、実家の物を片付けたいのか問うたところ、「遺品整理が大変そうだから」がダントツのトップ。「不要なものが多すぎるから」「生活スペースが狭くなるから」と続きます。回答した年齢層によって違いはあるかもしれませんが、回答した人のコメントとして「親が亡くなったあと、自分が片付けをすることになるから」(37歳男性)、「残された人が処分するのは、精神的にも体力的にも大変つらいから」(40歳女性)などがあり、極力遺品整理はしたくないという人が多そうです。
そんな思いを抱えているにもかかわらず、実家のものを片付けない理由としては、1位が「親が乗り気でない」で、2位が「時間がない」でした。子供としては遺品整理したくないから片付けたいにも関わらず、親は断舎離したくないという親の心子知らずならぬ、子の心親知らず状態。「思い出深いものも多いらしく、親が嫌がります」(26歳 男性)、「親がこれは私がお金を出して買ったものだと、片付けを極端に嫌がるため」(50歳 女性)などのコメントを回答しており、なかなか実行に移すのは難しそうです。
最近は「終活」なんていう言葉が生まれて、徐々に身辺整理をしていくことを考えている人がいるかもしれませんが、その一歩を踏み出すまでに相当のパワーが必要なのではないでしょうか。筆者は、リアルな物だけでなく、デジタルな物も溢れていて、何も考えられない現状です。でもこういう調査を突きつけられると、子供にあまり迷惑をかけないよう、捨てていく努力をしていくべきなのかなと、改めて考えさせられました。
出典:AlbaLink「物が多い実家の片付けに関する意識調査」より