スタートアップ

2023.06.22 13:30

机をタッチUIに、食品長持ちシール 新たな価値を生むスタートアップのマッチング

木材や石材を模した半透明のカバー素材を使う「TouchWood」。家具や壁面をタッチインターフェースに変えられる

イベントのため来日した同社プロダクトマネージャーのDewy Webb氏は「StixFreshはフードロスの課題を解決するために開発した画期的なプロダクト。食材の種類や保存方法にもよるが、通常の状態で保存した場合と比べて、ステッカーを貼った食材は約50〜60%前後まで鮮度を保ちながら良好な保存状態を延ばせる」と語る。食物の腐敗を遅らせる手段として、表皮全体に薬剤などをコーティングする方法もあるが、StixFreshの方がより安全に同じ効果が期待できるという。また果物などの自然な熟成を促せるメリットもある。
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マンゴーやアボカドのように皮の面積が広い果物や野菜に直接貼り付けるステッカーのほか、ブドウやイチゴなど粒の小さい果物を保存する場合はパッケージに貼り付けるステッカーやサシェ(小袋)のようにタイプの異なるプロダクトも揃えている。

自動運転時代のVRエンターテインメントを開拓するholoride

holoride(ホロライド)は自動車メーカーのアウディからスピンアウトした3名のファウンダーが、ドイツのミュンヘンに設立したスタートアップだ。自動運転時代を見据えて、車内で楽しむためのVRエンターテインメントを開発。先駆けて欧州向けにVRエンターテインメントのサービスを導入している。

同社の技術は、元は助手席や後部座席に座る同乗者の「車酔い」を解決するために発案されたという。自動車が走行する際の加速や揺れに対して、VRヘッドセットに内蔵するセンサーが連動することにより映像の表示を安定させる。視界に映るコンテンツが走行に同期すると、映像を視聴し続けても車酔いが避けられるという。筆者もイベントの日に、holorideのシステムを導入したデモカーに試乗してサービスを体験した。自動車の走行速度に合わせて動く映像を見ていると、確かに車酔いすることなくゲームも楽しむことができた。

holorideのVRエンターテイメントを体験。自動車の走行にVRコンテンツの表示が連動するので、車酔いが回避できるholorideのVRエンターテイメントを体験。自動車の走行にVRコンテンツの表示が連動するので、車酔いが回避できる
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編集=安井克至

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