「abrAsus house Fuji」はそんな南のメッセージがあちらこちらに散りばめられている。ホテル全体をあえて小さく作り込んだのも、家族や友人たちの声が聞こえたり、気配を感じられるようにという思いが背景にある。
たとえば、同伴者がどこで何をしているのかがわかる小窓が、浴室やサウナなどに設置されている。また、キッチンからはデッキのカウチが見え、その先に広がる庭や富士山を眺めることができる。家の内にいながらも、外とのコミュニケーションがしやすい、まさに縁側の発想だ。南は、これを昔よく通ったおばあちゃんの家のようなコンセプトだという。
そして、お風呂のデザイン。4人くらいで座って、ビールでも飲みながら、水着で過ごす。そんな中で誰かがサウナに行けば、他の者はテラスに行ったりと、各々の時間を楽しむことができる。