Facebookは6月30日、10年ぶりに自社のロゴを変更した。しかし、その違いはほとんど目立たない。
Facebookはロゴの書体をより滑らかに、細くなるよう変更した。各文字の間にはより広い空間を与えた。新しいロゴは一階建ての"a"を用いており、一方で古いロゴは二階建てを用いている。ソーシャルメディアの巨人は「この変更はロゴに新鮮味を与え、デスクトップより解像度の低いモバイル端末で読み易くすることを意図しています。現在ではFacebookユーザー14.4億人の約90%はモバイルからアクセスしています」と述べた。
Facebookのクリエイティブ・ディレクターであるジョシュ・ヒギンズは声明の中で「2005年にFacebookの最初のロゴが作成された時、弊社はまだ始まったばかりで、ロゴからは成長と真剣さを感じて欲しいと願いました。現在では弊社も確立したため、ロゴを刷新し、より親しみ易さと近づき易さを感じるようにしました。色々な方向を模索しましたが、最終的には更新のみが必要で、完全なデザインのやり直しは必要ないと決定しました」と記載した。
ロゴの変更はFacebookのオフィスの看板に適用される。同時にInstagram、WhatsApp、Messanger、Oculusのような他のFacebook製品とサービスにも適用される。FacebookのWebサイトのURLの横に表示されるファビコンは変更されない。Facebookは元のロゴに使用されたKlavika書体をデザインしたエリック・オルソンと共に新しいカスタムフォントを作成したと述べた。
Facebookは最近、モバイルユーザー向けに多くの変更を行っている。6月に同社はAndroid向けアプリの軽量化版をリリースした。このアプリ、Facebook Liteは通常版に比べデータ消費量が非常に少ない。ネットワーク環境が貧弱な新興国でより多くのユーザー獲得を狙う。
モバイルはFacebookの広告売上に置いて非常に重要なポジションを担う。今年の第一四半期ではモバイル広告が同社の広告売上の73%を占め、昨年から59%成長した。eMarketerによれば昨年、Facebookのモバイル広告は米国全体の18.5%を占め、売上は192億ドル(約2370億円)にのぼる。