Starlinkの通信システムは、ノルウェーに本拠を置き世界でインターネット接続サービスを展開するマーリンクによって、商船三井の運航船に搭載されました。その様子を紹介した動画では、計測ソフトが210Mbpsという速度を表示する光景が見られます。一般に4K動画がサクサク見られる速度が20Mbps程度と言われているので、通所の通信にはほとんど支障がないばかりか、非常に高速です。
高速通信が実現すると、船と陸との間でデータをリアルタイムに共有でき、船の安全航行に大いに貢献します。しかしこの試験導入でわかったのは、乗組員の生活の質の向上です。洋上では、スマートフォンからメッセージを送ろうとしても何分間も送信できないのが普通だということですが、Starlinkによってソーシャルメディアの最新情報が見られたり、家族とリアルタイムのビデオ通話が可能になるなど、通信環境が整うことで「船内での活力が湧いてくる」と船員は話しています。
実験船の船長は、船舶の安全性の向上に加え、乗組員の福利厚生が充実することでオペレーションがよりスムーズになり、それが「ハッピーなクルーのハッピーな船」をもたらすと大いに期待を寄せていました。
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