5月18日に東京都内で開催された、フェラーリ ローマのオープンカーモデルであるフェラーリ ローマ スパイダーのジャパンプレミアの場で、フェラーリ ジャパン代表のフェデリコ・パストレッリはこの最新モデルの特徴をこう語った。
2021年から日本でのデリバリーが開始された2＋クーペのフェラーリ ローマは日本でも人気を博した。販売実績は非常に良く満足のいく成果が出たと語るパストレッリは、ローマが日本市場で受け入れられた理由を、エレガントでグラマラスなフォルムと、街乗りから郊外へのドライブまでもカバーする幅広い用途での使いやすさにあると分析する。
「エレガントなフォルムは見て美しく、もちろんフェラーリらしい高いパフォーマンスで運転しても楽しい。フェラーリでドライブしたことがない方は、運転するのが難しいのではないかと怖がる傾向がありますが、ローマ、そしてこのローマ スパイダーは非常に運転しやすいので、どなたでも安全にフェラーリのユニークなエモーションを感じることができるという特徴を備えています」
今回発表されたローマ スパイダーは開閉可能な屋根に特別な５層構造のファブリックを採用したソフトトップのオープンカー。時速60km以下であれば13.5秒で開閉する。エンジンはローマ同様620cvのツインターボV8。低回転域での立ち上がりも良く、街乗りも快適だ。
「オープンカーを愛する人、そしてはじめてオープンカーを試してみたいと思う人のために作られた、特別なクルマです。フェラーリ ローマ スパイダーはドライビングスリルを最大限に、かつ安全に楽しむことができます」（パストレッリ）
フェラーリ ローマの発表時に冠せられたキーワード「La Nuova Dolce Vita（新しい甘い生活）」は、フェラーリ ローマ スパイダーでも踏襲。セレブリティで賑わった1950年代後半のローマ上流社会での、人生を謳歌する人々の暮らしを発想の源としている。
大胆な曲線を多用したボディのデザインや、フェラーリのクルマの多くにある車両側面のエンブレムを廃した洗練されたルックスをもちながら、パワートレイン、エアロダイナミクス、そしてビークル ダイナミクスを磨き上げ走りのパフォーマンスも最上級。「イブニングドレスに身を包んだF1マシン」とフェラーリは表現する。
「今回発表したスパイダーは、ローマというタイムレスな美しさを備えるマシンにフィットした、完璧な選択肢です。フェラーリの歴史のなかでも、きわめて美しいクルマであるという点で、名を残していくクルマになることでしょう」（パストレッリ）
フロントにエンジンを搭載したソフトトップのフェラーリは、1969年に発表された365 GTS4以来54年ぶりとなる。フェラーリのラインアップのなかでも極めて珍しいローマ スパイダーなら、明るい日差しや四季折々の日本らしい空気の香りの変化を存分に味わいながら充実した余暇を過ごすことができるのは言うまでもない。
「フェラーリをドライブすることは、人生を楽しむための一つの方法です。ローマ スパイダーはパフォーマンスはもちろん非常に良いのですが、ただパフォーマンスだけではないフェラーリならではのエモーションがあるということをぜひ感じていただきたいと考えています。都会を離れ、美しい道を走ることで最高の週末を過ごす。小さなお子様がいる家族でも、人生の素晴らしい瞬間を共有することができるクルマです」（パストレッリ）
ソフトトップの屋根はコンパクトに折りたたむことができるため、後部のトランクは255Lもの容量があり、旅行のための荷物を積み込むことも十分に可能だ。大人が乗るには窮屈な後部座席も子供であれば余裕を持って乗ることができる。
実用的で、デザインも美しく、高いパフォーマンスを発揮してフェラーリならではの感動体験を与えてくれるフェラーリ ローマ スパイダー。日本でもすでに受注を開始しており、価格は3,280万円（税込み）からとなっている。
Ferrari Roma Spider
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