教育

2023.06.21

90年代のニューヨークと「海外での散髪」が教えてくれたこと

(左)中道大輔(右)朝吹大

日本の企業が世界に出るとき足りないものは何か? そのひとつがコミュニケーション、つまり伝える内容や伝え方だとしたら、どうすれば乗り越えていけるのか?

未開拓の日本の可能性を世界と繋ぐことをミッションとするKitchen & Companyの代表・中道大輔がナビゲートするPodcast「VISION TO THE FUTURE」とForbes JAPANがコラボレート。国内外で活躍する“視点”のあるゲストとともに、考え、発信していく。

Vol.39配信のゲストは美容室業/美容によるイノベーション研究家の朝吹大。日本で美容業に携わる一方で、NPO活動などと並行して美容の仕事による途上国のイノベーションを研究するようになったいきさつを聞いた。



中道:今回のゲストは美容室業に関わりながら、美容の仕事による途上国のイノベーションを研究されている朝吹大さんです。

大学で環境問題を専攻され、その後、アメリカで環境問題の教育事業、 貧困層の教育支援、途上国の教育支援などを担当。現在は、日本で美容室業に携わる一方で、NPO活動などと並行して、多くの女性がかかわる美容の仕事による途上国のイノベーションを研究。港区社会福祉協議会会員、国際文化会館会員でもあります。

座右の銘は平和主義者、ガンジーの 「Be the change that you want to see in the world」ということで、かなり視野が広いというか。とくにForbes JAPANに寄稿されているコラムを読んで、この番組のテーマである日本と世界、世界から見た日本というところでいろいろな視点をお持ちだなと感じました。

まず、朝吹さんが現在の活動に至るまでのいきさつからお話をスタートしたいのですが、大学を出てニューヨークに行かれたのは、環境問題に関する視野を広げたいということだったんですか。

朝吹:僕は東京育ちなので、子どもの頃から環境が壊されているのを目の当たりにしていました。多摩川に背骨の曲がった魚が泳いでいたり、湘南も今よりはるかに汚かったり。でも当時、日本で環境問題を学べるところは少なくて。東海大学海洋学部だけはやっていたので、そこで勉強しました。

実家の美容室をやりながら先のことを考え、どうせなら世界の最先端も見たいと思ってワシントンDCのスミソニアン博物館を見に行ったんです。そしたら楽しくて。自分がやっていたことが理解され受け入れられていると感じました。

当時一番ホットな社会問題だったAIDSについても子ども向けの説明があって驚きました。日本では“触れてはいけない話題”という感じで、子どもに説明する発想自体ありませんでしたから。もっと自由に話せる社会にいたいと考えた時に、ニューヨークが一番正しいと思ったんです。
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文=久野照美 編集=鈴木奈央

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