新規事業開発支援サービスを提供するソフトウェア企業スーパーソフトウエアは、DX推進や新規事業に関わったことのある会社員、経営者、役員996人を対象に「新規事業に関する成功度調査」を行いました。それによると、新規事業の成功度は、「非常に成功」と「どちらかというと成功」が合わせて40パーセント。「あまり成功に至っていない」と「まったく成功に至っていない」は合わせて60パーセントと、失敗が多い結果となりました。
失敗の原因は、「そもそもアイデアがあまりよくなかった」と「社内調整がうまくいかなかった」がともに20パーセントを超え、そのほか、市場環境が悪かった、コストがかかりすぎた、強い競合相手がいた、顧客のニーズがなかった、などとなっています。そうなってしまった理由は、組織に欠けていたものから推測できます。
新規事業推進に不足していたものを尋ねると、トップは「チャレンジに前向きな加点式の評価制度」があげられました。次に「ノウハウを持つ人のリーダーシップ」、「トップダウンではなくともにゴールを追求するチーム運営」、「従来とは異なる社内の意思決定の仕組み」と続きます。まとめると、まず見通しが甘かった。新規事業チームのメンバーがモチベーションを高めて協力し合えるシステムを整え、ノウハウを持つ人を加えて作戦を練るべきだったということでしょう。