ユーザーの滞在時間を伸ばす効果
スポティファイでパーソナリゼーション部門の責任者を務めるエミリー・ギャロウェイによると、同社では長年に渡ってAIや機械学習をパーソナライゼーションに活用しており、2015年に初めてアルゴリズムが自動生成したプレイリスト「Discover Weekly」の提供に成功したという。スポティファイがAI機能の実装を決めたのは、この機能が、ユーザーの新たな楽曲の発見につながるからだという。実際、DJのリリース以降、リスナーが解説を聞くと新たな曲を視聴する可能性が高くなり、従来はスキップしていたかもしれない曲を試す傾向が見られるようになったという。
DJのローンチ以降、ユーザーのエンゲージメントとディスカバリーは向上している。DJユーザーの25%がこの機能を再度利用し、初めて利用したユーザーの半数以上が翌日もDJを聴いている。既存メディアから離れつつあるミレニアル世代とZ世代が、スポティファイのユーザーの87%を占めることを考えると、これらの実績は非常に意義深い。
「我々は、リスナーとアーティストをより有意義につなげることを目指している」とギャロウェイは語った。
(forbes.com 原文)