メタバースへの投資減少に直面するWeb3ゲーム、Sandbox創業者の決意

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2018年に始動したサンドボックスは、今年の第1四半期時点で約2万3500人の土地「LAND」の所有者を抱え、400以上のブランドとパートナーシップを結んでいる(フォーブスも、このゲームの土地を所有している)。

Web3への投資意欲の減退

しかし、投資家のWeb3分野への意欲は減退しているのが現実だ。Crunchbaseのデータによると、Web3の新興企業に投入された資金の総額は昨年の第1四半期には108億ドル(約1兆5200億円)だったが、2023年の第1四半期には20億ドルという、2020年以降で最も低い水準に減少した。

一方、PitchBookのデータによると、今年の第1四半期に生成AIのスタートアップが調達した資金は、昨年の同時期の2倍以上に増え、総額17億ドルに達したという。

サンドボックスの直近の資金調達は、今から約1年半前の2021年11月のことで、ソフトバンクのビジョンファンド2を含む投資家から、非公開の評価額で9300万ドルを調達していた。ボルジェは、新たに資金を調達する自信があると語るが、現在の市場環境では時間がかかりそうだと述べている。

また、サンドボックスは、ユーザー数の減少にも直面している。現在はベータ版のこのゲームの第1四半期のプレイヤー数は10万人強だったが、これは、昨年11月末までの10週間のプレイヤー数から72%の減少だった。

しかし、ボルジェは、同社のメタバースは「新規のユーザー流入が活発に進行中だ」と述べ、第3四半期末までにプラットフォームを完全にオープン化することで、2024年にかけてプレイヤー数が2桁の伸びを示すと予想している。

サンドボックスは、さらに、来年にはスマートフォンでのゲームの提供を開始する予定という。調査会社Newzooによると、昨年の世界のゲーム業界全体の売上高は1830億ドルだったが、その半分を占めるモバイルゲーム市場に同社は乗り込むことになる。
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編集=上田裕資

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