核融合技術関連の論文は、アメリカの発表件数が多く、中国がそれに続いています。以前に比べて日本とアメリカの件数は減少傾向ですが、全体的には横ばい。それに比べて、特許出願件数が増えています。
![2011年以降出願特許の帰属国別のトータルパテントアセット](https://images.forbesjapan.com/media/article/63501/images/editor/df3af78bf442d9d9d5e9711de4de54bb07463fe9.jpg?w=1000)
それまでアメリカが断トツに多かった特許出願件数は、2011年以降は中国が躍進し、ついにトップに立ちました。トータルパテントアセット(特許の競争力の評価)では、中国が2位のアメリカを大きく引き離しています。ちなみに日本はイギリスに続いて、特許出願件数、トータルパテントアセットとも4位でした。
![2011年以降出願特許の出願人(企業・研究機関など)ごとのトータルパテントアセット](https://images.forbesjapan.com/media/article/63501/images/editor/8706be56b47e571407e874b4023165530215ccd1.jpg?w=1000)
企業と研究機関のトータルパテントアセットを見ると、トップ10のなかにロシアが1団体、日本、アメリカ、イギリスが2団体ずつなのに対して、中国だけが3団体入っていました。ここでも中国の躍進がわかります。
![2001年を1とする、核融合に関連する全特許、全論文数の推移(2001年~2021年)](https://images.forbesjapan.com/media/article/63501/images/editor/adf1355061e1b4ecaa9c1ffd5c7d123d9ce9dedb.jpg?w=1000)
総合的には、論文発表件数の推移がほぼ横ばいなのに対して、特許出願数は2001年の2倍以上に増えています。アスタミューゼは、「研究開発から知財の権利化に移行している、実用化へ向けた段階にある」と推察しています。これは期待できそうです。今後、加速度的に開発が進むことを願いたいですね。
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