ヴァージン社は24日、今回の飛行の目的が、6月末に始動する商業サービスに向けての、飛行システムと宇宙飛行士の最終評価を行うことであると述べた。今回のフライトは、25日朝にニューメキシコ州の商業宇宙港「スペースポート・アメリカ」から離陸する。
ヴァージン社にとって25日のフライトは、2021年にブランソンを宇宙に送り込んで以来の初のフルフライトとなる。米連邦航空局(FAA)はその後、ブランソンを乗せた宇宙船が正規の軌道から逸脱したとして調査を行っていた。
FAAはその後、ヴァージン社の宇宙船のオペレーションを停止させ、再開までに約16カ月を要したが、同社はその間も、パイロットのみのテスト飛行を繰り返していた。
2004年にヴァージン社を設立したブランソンは、2年前に自身のロケットで宇宙に行った初めてのビリオネアになった。同社は、宇宙の境界線までを往復する約90分間の旅のチケットを45万ドル(約6300万円)で販売している。
ヴァージン社の打ち上げ計画は、他のビリオネアたちが宇宙旅行の商業化を推し進める中で始まった。イーロン・マスクが率いるSpaceX(スペースX)は先月、大型宇宙船「スターシップ」の打ち上げを試みたが、打ち上げから約4分後に上空で爆発した。マスクは、いつの日かこの宇宙船で人々を月や火星に運ぶと述べている。
スペースXは昨年、有人宇宙船「クルードラゴン」で4人の宇宙飛行士を国際宇宙ステーション(ISS)に送り込むなど、これまでの有人打ち上げで成功を収めている。ジェフ・ベゾスが設立したBlue Origin(ブルーオリジン)は約2年前に初の有人飛行を成功させ、顧客を宇宙へ運ぶための努力を続けている。
Forbes(フォーブス)は、ブランソンの保有資産を30億ドル(約4190億円)と試算している。
ブランソンの衛星打ち上げ会社であるVirgin Orbit(ヴァージン・オービット)は4月に破産を申請し、ほぼ全ての社員を解雇した後に関連設備をオークションを通じて3社に売却し、23日に閉鎖された。
(forbes.com 原文)