ティファナ・ドットコムが開発したAI接客システム「AIさくらさん」は、自己学習型で導入や運用に手間がかからず、利用シーンに合わせたカスタマイズが可能なことから、鉄道の駅や商業施設のデジタルサイネージによる案内係、電話対応をはじめ、数々のアプリに組み込まれるなどして広く利用されています。現在は、最高裁判所の裁判書類提出用ウェブサイト、国土交通省九州地方整備局佐伯河川国道事務所のウェブサイトの案内役なども行っています。
AIさくらさんが生まれたきっかけは、会社の近所の蕎麦屋さんでした。Web制作会社だったティファナ・ドットコムは、社長をはじめ社員が慕っていた蕎麦屋の「お母さん」が独立して渋谷駅西口に飲食店を開いたとき、無料でウェブページを提供し集客に役立てるようアドバイスしました。しかし「難しくてわからん」と返され、ウェブページが活かされることなく1年後に閉店。悔しい思いをした社長は、せめてお母さんを手伝ってくれる娘でもいたならと、難しいことを全部引き受けてくれるAIシステムの開発を始めたとのことです。
横浜駅に直結した商業施設「相鉄ジョイナス」では2020年2月にAIさくらさんのデジタルサイネージが導入されました。わざわざAIさくらさんに会いにくる人もいるとか。
実証実験は、5月22日から6月5日までの2週間。ChatGPT搭載のAIさくらさんが案内係をつとめます。
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