まず、サブスクリプションサービス(サブスク)について、利用したことのある人は、Z世代(18~25歳)が71.2%にも達しているのに対し、Y世代(26~40歳)で58.5%、X世代(41~55歳)で47.0%と大きく差が開いています。
現在サブスクを利用していると回答した人に、どのようなサービスを利用しているか問うたところ、「動画配信」がどの世代でもトップ。2位の「音楽配信」、3位の「電子書籍」も、どの世代でも変わりませんでしたが、2位の音楽配信は、Z多世代が56.9%に対し、Y世代は49%、X世代は33.1%と世代によって差が開きました。このあたりは、CD世代で最新曲にあまり興味がないと、利用価値が下がるところでしょう。
続いて、普段チェックしている情報源としては、どの世代も「テレビ」と回答がもっとも高いのですが、やはりZ世代(54.5%)よりY世代(62.1%)、X世代(72.7%)と年齢が上がると割合が高くなっています。2位以下は、Z世代が「Twitter」(48.8%)、「YouTube」(48.5%)。Y世代は「YouTube」(51.8%)、「ニュースサイト・ニュースアプリ」(40%)、X世代が「ニュースサイト・ニュースアプリ」(57.9%)、「WEBメディア」(53.3%)となっており、年代が上がるとSNS系よりメディア系の方が強い傾向にあるようです。
また、お金をかけたいものという問いに対しては、Z世代は「ファッション」がダントツ(46.4%)で、X・Y世代の「趣味」や「旅行・レジャー」より身だしなみ重視という結果に。
最後にクルマに対してどのような存在かを問うたところ、Z世代は「単なる移動手段」(21.2%)に対し、X・Y世代は「日常生活の充実に欠かせないもの」(それぞれ26.7%、31.2%)と意識の違いは高い一方で、Z世代は「長く楽しめる趣味」との認識も高く、多様化しているようです。
このように、サブスクがまだ世代によって利用率が大きく違ったり、お金の使い方やクルマに対する意識の違いなど、世代によってギャップが生まれているようです。自社の商品やサービスを認知させ、購入してもらうためには、ターゲットごとにしっかり戦略を打たないと、まったく響かないかもしれません。
出典:KINTO「Z・Y・X世代の消費に対する意識の比較調査」より