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2023.05.08 18:00

マッチングアプリ運営統括のエニトグループが86億5000万円調達【4月第4週資金調達まとめ】

国内の成長産業及びスタートアップに関する幅広い情報を集約・整理し、検索可能にした情報プラットフォーム「STARTUP DB」では毎週、資金調達のサマリーを発表している。この記事では、4月4週目の“注目のトピック”として選ばれた5件の資金調達について紹介する。

エニトグループ

調達額:86億5000万円
調達先:みずほ銀行 / きらぼし銀行 / 他、既存投資家
備考:みずほ銀行及びきらぼし銀行から40億円のデットファイナンス、既存投資家から46億5000万円の第三者割当増資

恋活・婚活マッチングアプリ「with」を運営するスタートアップ。

「with」は心理学を元にした性格診断で運命よりも確実に出会いを探せる恋活・婚活サービスだ。

統計学×心理学により自身に合った最適なパートナーを探せるサービスを目指しており、自身と同じ価値観を持つ相手が見つかる好みカード機能や心理テストで深層心理までを含めたマッチングを可能としている。

また気になる相手を検索して‟いいね”を押すような他のマッチングアプリと違い、サービス側がおすすめの相手を探して紹介してくれる機能なども備わっている。

2023年4月には、既存投資家を中心とした第三者割当増資により46億5000万円、みずほ銀行及びきらぼし銀行からデットファイナンスとして40億円の総額86億5000万円の資金調達を完了した。

今回調達した資金は、今般のOmiaiの子会社化に伴う一連の組織再編においてネットマーケティング株式の取得費用の一部として活用している。

Luup

調達額:45億円
調達先:ANRI / SMBCベンチャーキャピタル / Spiral Capital / ゼンリンフューチャーパートナーズ / 千葉道場ファンド / 三菱UFJキャピタル / 森トラスト / 31VENTURES Global Innovation Fund 2号 / GMOインターネットグループ / i-nest capital / SMBC日興証券 / グリーンコインベスト / 千島土地 / 三菱UFJ信託銀行 / 他1社

電動マイクロモビリティのシェアリングサービス「LUUP」を展開するスタートアップ。

「LUUP」は電動キックボードや小型自動アシスト自転車を、アプリ上でレンタルできるシェアリングサービス。

同社はこれまで、電動キックボードの規制適正化に向け、関係省庁との議論に注力してきた。

その結果もあり、2021年4月には政府の特例処置により、電動キックボード乗車時のヘルメット着用が任意となり、それと同時にキックボードのシェアリングを開始。

今後は、電動アシスト自転車やキックボードだけでなく、一人乗りの電動マイクロモビリティを包括的に取り扱い、全ての人が自由に移動できる未来を目指す。

2023年4月には、Spiral Capital、ANRI、SMBCベンチャーキャピタル、31venturesを引受先とする第三者割当増資と銀行借入・リースを合わせて総額約45億円の資金調達を実施した。

今回調達した資金は、7月に迫る道路交通法改正への対応と事業のスケールなどに充てる予定だ。また2025年までにはポートの数を現在の約3000から1万カ所に増やし、全国へのサービス拡大を計画している。
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文=STARTUP DB

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