NPRによると、マスクは2日、ボビー・アリン記者に突然メールを送り、「NPRはツイッターで投稿を再開するつもりなのか、それとも@NPRを他の会社に割り当てた方がいいのか?」と尋ねた。
3日の時点で、ツイッターの利用規約(英語版)では、30日間ログインしていないアカウントはアクティブでない状態とみなされ、それが「長期にわたる」とアカウントが削除される可能性があるとされているが、ツイートは条件として挙げられていない。(編集者注:日本語版の規約では「アカウントをアクティブな状態に保つには、少なくとも6か月ごとにログインするようにしてください」とあり、英語版の規約と期間が異なっている)
マスクはこのルールが変更されたかどうかは明言せず、ツイッターは「確定的に休止しているハンドルを再利用する」方針を取っていると説明。NPRが「特別扱いされることはない」と述べた。また、「NPRは『政府出資』のラベルがなくなっているのに、何が不満なんだ」と問いかけた。
フォーブスはNPRにコメントを求めている。マスクは先月、NPRの姿勢を何度も公然と批判していたが、今回報じられたこのメールのやり取りについては米国時間3日午前の時点でツイートしていない。
NPRは先月、公式アカウントに中国の新華社通信や環球時報、ロシアのRTといった国営報道機関に使われるものと似た「政府出資メディア」のラベルが追加されたことを受け、ツイッターの使用を停止すると発表した。ジョン・ランシングCEOは声明で、NPRは「言論の自由と権力者の責任追及」を掲げていると述べ、「ツイッターがこのようなラベルをつけるのは受け入れられない」と批判。同社は、年間予算に占める連邦政府から出資の割合は1%に満たないことを指摘している。
米公共放送PBSも、同じく「政府出資」のラベルを追加されたことから、ツイッターの利用を停止。ツイッターはその後、月額有料制サブスクリプションサービス「Twitter Blue」に加入していない「従来の認証済み」アカウントから認証済みチェックマークを削除し、その一環として、NPRなどのメディアのアカウントについていた「政府出資」ラベルも一斉に削除した。
(forbes.com 原文)