スタートアップ

2023.04.25 18:00

ウェルネス産業DXのhacomonoが38億5000万円調達【4月第3週資金調達まとめ】

国内の成長産業及びスタートアップに関する幅広い情報を集約・整理し、検索可能にした情報プラットフォーム「STARTUP DB」では毎週、資金調達のサマリーを発表している。この記事では、4月3週目の“注目のトピック”として選ばれた5件の資金調達について紹介する。

hacomono

調達額:38億5000万円
調達先:Coral Capital(リード投資家) / 楽天グループ / Cygames Capital / GMO VenturePartners / THE FUND / ALL STAR SAAS FUND / あおぞら企業投資 / 静岡銀行 / 東京スター銀行 / 名古屋銀行
備考:シリーズCラウンド、デットファイナンスを含む

ウェルネス産業向け月額制店舗のための会員管理・予約・決済システム「hacomono」を運営するスタートアップ。

「hacomono」は、フィットネスクラブ・スクール店舗における予約・決済や入会手続きが顧客自身のPCやスマホ端末からオンラインで完結できる会員マイページを提供し、店舗での事務手続きや支払い手続きが大きく削減できるクラウドサービス。

店舗側では、月謝の引き落としや未払い徴収に関するオペレーションも自動化され、スタッフ業務の大幅省力化を図ることができる。

今後はスクール管理や公共運動施設向けの券売機連携機能をはじめ、本格的な基幹システム機能を提供し“リアル店舗のためのモダンな次世代ERP”へ進化させる予定だ。

2023年4月にはシリーズCラウンドにおいてCoral Capitalをリード投資家として、楽天グループ、Cygames Capital、GMO VenturePartners、THE FUND、ALL STAR SAAS FUNDを引受先とした第三者割当増資を実施するとともに、あおぞら企業投資、静岡銀行、東京スター銀行、名古屋銀行からデッドファイナンスを受け、総額38億5000万円の資金調達を実施した。累計調達額は64億5000万円となる。

今回調達した資金は、ウェルネス業界へのシェア拡大を視野に基幹システムとしての「hacomono」開発や店舗DXを加速させるIoTの活用や、そのためのハードウェアの研究開発、FinTech領域を含めた新規事業への投資、これらの実現に向けた人材の採用および組織力強化に投資する予定だ。

LinQ

調達額:20億円
調達先:MIXI

友達とより仲良くなれる位置情報共有SNS「whoo」を運営するスタートアップ。

「whoo」は位置情報を家族や特定の友人同士で共有できるアプリだ。

相手のオンライン/オフラインのステータスや滞在時間、充電残量表示などの情報を共有するほか、家族や友人までの経路や移動時間がわかる機能やチャット機能など、コミュニケーションを楽しむ機能が充実している。

2022年12月のサービス開始より多くのユーザーが利用しており、2023年3月にはダウンロード数が1000万を突破した。

また、同社はこの他に若年層に人気の匿名質問アプリ「ninjar」の提供も行っている。

2023年4月にはMIXIから2024年3月末までに条件付きで最大約20億円の資金調達を段階的に実施することを公表した。

調達する資金は「whoo」の機能拡充と開発強化に充当し、次世代のグローバルなコミュニケーションアプリを目指していく方針だ。
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文=STARTUP DB

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