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2023.04.21 10:30

ビリオネアが多い世界の都市トップ10 モスクワ在住者が増加

Getty Images

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ニューヨークは再び、世界で最も超富裕層と呼ばれる人たちが多く暮らす都市となった。フォーブスが先ごろ発表した最新の世界長者番付に入る約2640人のうち、101人が同市を主な住居地としている。

2021年に「世界で最も多くの富豪が暮らす都市」の座を北京に譲るまで、ビッグアップルは7年連続でそのタイトルを保持していた。一方、昨年のランキングで多くの富豪の流出が明らかになったモスクワが、今年は再び順位を上げた。前回の調査で53人だったビリオネアの数は今回、61人となっている。

ウクライナへの侵攻で各国から制裁を受けるロシアの富豪は、その影響により多くの富を失った。だが、主に商品相場の上昇により、その多くはこの1年で取り戻されているようだ。ビリオネア61人の資産額(推定)の合計は、昨年より920億ドル(約12兆円)増えている。

富豪が多い都市ランキング

最新の「最も多くの富豪が住む都市」ランキングで明らかになったのは、世界中のビリオネアのおよそ4分の1の主な居住地が、トップ10に入る都市に集中しているということだ。これらの都市に住まいを持つ富豪の保有資産の合計は、約2兆8000億ドルにのぼる。

以下、そのランキングを紹介する(10位が同数のため都市の数は11、都市名に続いて記載するのは、ビリオネアの数と前年との比較、それら富豪の資産の合計、最も裕福な人とその保有資産)。

なお、最新の世界長者番付の作成にあたってフォーブスが実施した調査では、ビリオネアのうち68人の主な居住地を特定することができなかった。

1. ニューヨーク
101人(−6)、6168億ドル、マイケル・ブルームバーグ(情報サービス大手ブルームバーグ創業者)/945億ドル

住人のビリオネアたちが保有する資産の総額は、2位のパリより2080億ドル以上多かった。また、ニューヨーカーのビリオネアが持つ資産の4分の1は、ブルームバーグと2位のジュリア・コーク(590億ドル)が保有する。

2. 香港
70人(+2)、2868億ドル、リ・カシン(李嘉誠、長江実業グループ会長)/380億ドル

中国の経済活動の再開と旅行需要の回復から恩恵を受けた華住集団(Hワールド・グループ)の共同創業者Zhao Tongtongが、推定資産13億ドルでビリオネアに復帰。香港のカジノ王、メルコ・リゾーツ&エンターテインメントのローレンス・ホー会長兼CEOの保有資産は、12億ドルとなっている。
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編集=木内涼子

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