新規事業

2023.04.22

森に関わる100の仕事。長野県伊那市で受講生を募集中

INA VALLEY FOREST COLLEGE公式ホームページより

長野県伊那市とINA VALLEY FOREST COLLEGE協議会が共同運営する「伊那谷フォレストカレッジ2023」が第4期受講生の募集を開始しました。長野の地元で生業を作りたい、森に関わる仕事をしたいと考える人のための「業界を越境した森のオープンイノベーション」を掲げる実践講座です。

2023年度は「森とのつながりを共につくろう」をテーマに、さまざまな業界で活躍する講師を迎え、ワークショップ、レクチャー、トークセッションなどが開かれます。今回開催されるのは「森で働くコース」と「森を企てるコース」の2つ。

「森で働くコース」は、伊那の森で働きたい人を対象に、木の伐採のほか、「多角的な視点から森に価値を付ける方法」や「森で働くための実践的なノウハウ」を学びます。現地講座は6月と9月の2回。「木こりを体感する」、「木をまるごと価値に変える」、「地域材特化の製材所の役割」、「森があるからできる場の作りかた」、「森の恵みを知る人と森を味わう」などの講座が開かれます。そのほか、8月にはオンライン講座が予定されています。

「森を企てるコース」では、森を多角的にとらえ、森に新たな価値を付ける思考を学び、「森に関わる100の仕事づくり」のための企画を考えます。8月のオンライン講座を挟んで現地講座は6月と9月の2回。「森のアクティビティを実践する」、「森を暮らしに届ける見立てのつくりかた」、「森とまちをクリエイティブでつなぐ」などの講座が開かれます。一部は「森で働くコース」との合同講座となります。
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2020年から始まったこの講座は、これまでに延べ917人が参加し、地域や業界を越境する「森のコミュニティー」が誕生したということです。また、森を活かしたいくつもの事業が立ち上がっています。フォレストカレッジのアニュアルレポートを見ると、森を通じて人と人のつながりが広がっている様子がわかります。受講生の中には、森を活かしていろいろな活動を起こす「部活」を立ち上げる人もいます。また2022年時点で、フォレストカレッジがきっかけで伊那市周辺に移住した人が23人とのこと。単なる講座というよりは、森と人をリアルに結びつけるムーブメントといった感じがします。

「伊那谷フォレストカレッジ2023」概要
開催期間:
5月22日(月)オンラインによるオリエンテーション
6月2日(金)〜6月4日(日)現地講座1
8月4日(金)オンライン講座
9月16日(土)〜9月18日(月)現地講座2
受付期間:5月9日(火)まで
参加費:一般2万円(税込)、学生1万6000円(税込)
(現地までの交通費、宿泊費は含まず)
定員:森で働くコース10人、森で企てるコース14人
申し込みはINA VALLEY FOREST COLLEGEウェブサイトから。

文 = 金井哲夫

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