今回のプロジェクトは「HAKUTO-R」ミッション1と名付けられ、まずは独自のランダーによる月面着陸ミッションの達成を目指し、ミッション2は2024年に独自のローバー(月面探査車)による月面探査ミッションの打ち上げを目指しています。さらにミッション3では、より精度を高めた月面輸送サービスの提供によってNASAが行う「アルテミス計画」にも貢献する計画で、今回成功すれば今後のミッションに向けて大きく前進することとなります。
残るマイルストーンは3つで、このあと複数回の軌道制御マヌーバ(推進システムなどのアクチュエーターを操作して姿勢制御すること)を行い、高度100kmの円軌道で月を周回させ、着陸シーケンスを開始し月着陸を完了させます。着陸後は月面での安定した通信と電力供給を確立し、いくつかのペイロード(さまざまな企業や機関から頼まれた荷物)の運用能力を実証することが最後のマイルストーンとなる。
株式会社ispace 代表取締役CEO & Founderの袴田武史氏は「ミッション1の月面着陸予定日をお伝えできることを嬉しく思います。ここまで成し遂げたことがすでに素晴らしい成果であり、今後の技術成熟度は格段に向上することを期待しています。民間企業が新たな月ミッションの時代を築く歴史的な日になるところを自分の目にしっかり焼き付けたいと思います」と成功に向けての意欲を語っています。
早ければ日本時間の4月26日1時40分ごろで、YouTubeの「HAKUTO-Rチャンネル」にて配信を予定しているので、ミッション達成の瞬間を目に焼き付けてください。
プレスリリース:ispace「ispace、ミッション1の月面着陸予定日を最短で4月26日(日本時間)に設定」より