HoldOn(ホールドオン)
米国に本社を置くホールドオンは、ごみの廃棄や食品保存に使用する、より持続可能な袋を開発することを目的に、シーヴァ・サイラフィらが創業した。消費者の多くがこうした製品を望んでいることは確信していたものの、期待されるすべての機能(十分な強度と柔軟性、引きひもなどで袋の口を縛れる、など)を備えた製品でなくてはならないと考えたサイラフィたちは、現在販売している製品の研究開発に2年を費やした。
植物由来のバイオポリマー「ポリ乳酸(PLA)」と、合成素材だが生分解性で堆肥化可能なプラスチック「ポリブチレンアジペートテレフタレート(PBAT)」を使用した同社の袋は、家庭での堆肥化が可能な製品としての認証も取得した。
家庭用コンポストで堆肥化することも、ゴミとして処分することもできるホールドオンの袋は、埋め立て処理された場合には分解され、メタンガスを発生することになると考えられるものの、マイクロプラスチックの問題を悪化させる要因にはならない。
プラスチックが今後も引き続き、現代社会において数々の役割を果たしていくことは間違いない。ただ、その環境負荷を低減させるため、さまざまな取り組みが続けられている。
(forbes.com 原文)