ライブコマースなら高額商品でも手を出しやすい傾向、ユーザー側のメリットとは

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コロナ禍によって、新たな販売手法として注目を集めているライブコマース。ライブ配信とECとを組み合わせたこの販売方法は、日本ではまだまだ浸透していないものの中国では急成長しており、日本にもその波がいずれ上陸すると期待されています。

ライブコマースソリューション「HandsUP(ハンズアップ)」を展開する17LIVEでは、1年以内にライブコマースを利用したことのある20~59歳の男女400人を対象に、2022年度の利用実態を調査しています。

それによると、1回のライブコマースで購入した最高金額はとの問に対し、「1万円以上5万円未満」が43.5%と最多で、続いて「5000円以上1万円未満」の32.5%ですが、「5万円以上」と回答した人が15.5%もいました。通常この手の調査だと安めの金額になりがちなのですが、1万円以上が59%と少し高額の傾向が見られます。

購入した商品としては、食品が61.5%とダントツトップで、2位に飲料(45.5%)、3位に日常品(40%)となっています。高額商品になりがちな家電やアクセサリーは、27%、21.5%と比較的下の方ですが、ライブコマースで扱ってほしいと思う商品について、1位の食品(41.3%)に続いて家電(40%)が2位にランクインしていることから、需要はあるものの供給が足りていないようです。


ライブコマースを利用するメリットとしては、「使用するイメージがわきやすい」が44.5%とトップ。続いて「商品について理解しやすい」(43.3%)、「いろんな商品を知ることができる」(38.8%)となっており、商品を写真だけでなく解説付きの動画で見ることにより、きちんと理解した上で購入に結びつきやすいことが伺えます。

ライブコマースは、テレビショッピングに似たイメージですが、リアルタイムで行っているので質問すれば回答が得られたりするので、店頭での実演販売に近いかもしれません。YouTuberが購入した商品の紹介するのが人気コンテンツだったりしますが、それが即購入に結び付けられるのがライブコマース、というところでしょうか。

まだまだ日本では黎明期のライブコマース。店頭で店員とやりとりして吟味し購入するように、一方的な情報発信を鵜呑みにすることなく、気になる点を質問して判断できるライブコマースが、高額商品でも安心して購入できる手段として浸透していくかもしれません。

出典:HundsUP「2022年度 ライブコマースにおける利用実態調査に関するユーザーアンケート調査概要」より

文=飯島範久

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